『機関車トーマス(汽車のえほん)』とイギリス鉄道遺産、そのほかの話題です。
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The Thomas the Tank Engine Man 〜第4章〜
評価:
Brian Sibley
Heinemann Young Books
---
(1995-10-01)
第4章は、ウィルバートが聖職者としてのキャリアをスタートさせてから、
息子クリストファー(クリス)が生まれるまで。
副題は"On The Right Lines"となっています。

●難題続きの赴任地●
ウィルバートが初めて助祭として着任したのは、
オディハムOdiham教区でした。
ハンプシャーにあるオディハムは、
ロンドンとサザンプトンのちょうど中間にある、古い町。

ウィルバートは張り切って仕事を始めようとしたでしょうが、
人間関係には苦労したそうです。
間借りした部屋の大家さんをウィルバートがしつこく教会に誘ったことで、
彼らから煙たがられたりもしました。

それもあって、彼は別の家を探します。
移り住んだのがWalnut Tree Cottage、「くるみの木の家」でした。
引越し後、母と弟がネコを連れてきてくれますが、
これにA.A.ミルンに作品にちなんだ名前をつけました。

この家には、近くにある空軍基地に飛来したニュージーランドやカナダのパイロットも遊びに来て、
後日感謝の手紙をウィルバートに送ったそうです。

●マーガレットとの結婚●
1937年、赴任先のハイファ(イスラエル)からマーガレットが一時帰国し、
オディハムの新しい家でしばしウィルバートと過ごします。

翌年の8月30日、イスラエルでの勤務を終了したマーガレットとウィルバートは、
ウスターのセントジョージ教会で結婚式を挙げました。

ただ、母・ルーシーはまだこのときになってもこの結婚に懐疑的でした。
マーガレットとルーシーはこの後、
最後までウマの合わない関係だったといいます。

彼ら2人の新婚旅行は湖水地方でした。
アンブルサイドのレイクデールコテージに宿を取り、
ワーズワースの生誕地など、
イギリス文学の巨匠たちの足跡を歩き回りました。

●戦火の中で誕生した、新しい命●
幸せな日々を送る2人でしたが、時代は再び戦争に突き進んでいきます。

1939年、第2次世界大戦が勃発。
イギリスは、毎晩のようにドイツ軍の空襲に見舞われます。
もっとも、ウィルバートの住むオディハムは田舎(?)だったせいか、
大きな空襲は少なかったようですが。

イギリスが戦場と化す中、オードリー家に待望の赤ちゃんが誕生します。
1940年7月2日に授かった男の子は、
クリストファー(クリス)と名付けられます。

ウィルバートがミルンを愛読していたことは疑いもないことですが、
息子にクリスの名を与えたのは、
何かしらの影響があったのでしょうか。

もっともイギリス、というかキリスト教世界では、
聖人の名前を子供につけるのが一般的で、
「クリス」なんて「太郎」(?)みたいなものですから、
単なる偶然かもしれません。

しかしこの後、ミルンが「クリス」にしたのと同じように、
ウィルバートがベッドサイドストーリーを創ることになろうとは、
誰も予想していなかったでしょう。
もちろん、それが世界中の賞賛を集めることになることも。


●バーミンガムへの異動●
オディハムでの人間関係に疲れていたウィルバートは、
ソールズベリーSalisburyの副牧師への転任を希望しますが、
それは拒否されてしまいました。

代わりに提案されたのが、
バーミンガムのキングスノートンKings Nortonにある教区でした。

キングスノートンという地名を聞いて、
私はホホッ、と思いました。
ここは、ストラトフォード運河とウスター&バーミンガム運河のジャンクションで、
「ギロチンロック」があることでも知られているからです。
私は、2度訪れたことがありますが、
まさかウィルバートがここで活動していたとは!

閑話休題。

キングスノートンを任されることになったウィルバートですが、
工業地帯でもあるバーミンガムは連日のように空襲を受けていましたし、
この教区は非常に巨大でもあって、
仕事がきつくなることは目に見えていました。
しかしウィルバートは、ここキングスノートンで充実の日々を送ります。

仲間にも恵まれ、
月曜日の朝9時には「スモーキングコンサート」と称して、
牧師仲間3人でパイプをふかしながらおしゃべりに興じました。

一方息子のクリスは、バーミンガムの煤煙によって肺炎を起こしてしまいます。
ベッドに伏せるクリスに、
ウィルバートやルーシーはライムを作って聞かせました。

クリスも、そのお返しにライムを両親にプレゼントします。

この一連のライムが、「トーマス」への序曲となることなど、
もちろんオードリー家の誰も知る由はありません。
17:00 『機関車トーマスの男』より comments(0) trackbacks(1)
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